美しく形を残す、
板金の仕事人。
安達 立家
adachi tatsuya
Q. 職人になったきっかけを教えてください。
学生時代、親戚が営む板金屋でアルバイトをしていたことが、この仕事と出会ったきっかけです。最初は軽い気持ちでしたが、金属を加工して屋根や外壁として形になっていく工程が面白く、現場ごとに違う条件で仕上げていく奥深さに惹かれていきました。高校卒業と同時にその会社へ就職し、本格的に職人の道へ。気づけば、ものづくりの現場が自分の居場所になっていました。
Q. 主な仕事内容を教えてください。
主に板金工事を担当しています。一般住宅の屋根や外壁の施工から、工業用倉庫や大型建物の屋根・外壁の製作、修理まで幅広く手がけています。新築では図面をもとに加工から施工まで行い、修理では劣化や破損の状態を見極めながら最適な方法を考えます。同じ板金でも現場ごとに条件が違い、毎回判断力と経験が求められる仕事です。
Q. 挫折を感じたエピソードを聞かせてください。
正直に言うと、大きな挫折を感じたことはあまりありません。もちろん現場によっては思うように進まなかったり、難しい納まりに悩むこともあります。ただ、そんな時は一人で抱え込まず、周りの職人さんに相談したり助けてもらいながら解決してきました。経験豊富な先輩の一言で道が開けることも多く、壁にぶつかる前に支え合える環境があるのが心強いです。
Q. 愛用している工具はありますか?
昔はとんかち一本で仕事をしていた時代もありましたが、今はインパクトドライバーや板金ハサミなど、用途に合わせた工具が欠かせません。特にインパクトは作業効率を大きく左右する相棒のような存在です。工具は使い方次第で仕上がりも変わるので、手に馴染むものを大切に使っています。長く使った道具ほど、自分の仕事を支えてくれている感覚があります。
Q. 今の若い人たちに“職人”の素晴らしさを伝えてください。
テクノロジーがどれだけ進化しても、最終的に現場を支えるのは人の手と判断力だと思っています。職人の仕事は、経験と感覚を積み重ねていくことでしか身につかない価値がありますし、その力は簡単に代替できません。現場で必要とされ、仲間からも信頼される存在になれるのが職人の魅力です。職人を一番の宝として大切にしているところも、この仕事の誇りだと思います。